今回の楽しみの一つは、貴船を訪れること。写真でよく見る貴船神社の参道の朱色の灯篭の石段、木々に囲まれて奥深い、由緒ある神社、清らかな貴船川、涼を感じながらお食事ができる川床。貴船は一度は来てみたかった場所。本当に嬉しい。
路線検索で見るとホテルから30分ほどで貴船に着く。エクシブ八瀬京都別邸にチェックイン後、少し休憩してから貴船に向かうことにした。チェックイン時、貴船に行くことをフロントで伝えると地図をくださり、また展望電車があって、電車の中から新緑のライトアップを楽しめることを教えてくださった。ホテルの敷地を出てすぐ右に曲がると、駅が見える。小さくてレトロな八瀬比叡山口駅は、懐かしくてほっこりした気持ちになる。叡山本線に乗り、宝ヶ池で叡山電車鞍馬線に乗りかえる。すると、展望電車「きらら」がちょうど到着。外向きの席に座って、木々の緑を眺めながら貴船口へ。
貴船口駅には、夜予約している川床のべにやさんが迎えにきてくださり、貴船のバス停まで送ってくださった。そこから貴船川沿いを歩き、貴船神社に向かうのだが、川がきれいで、まさに清流という言葉がぴったり。川の流れる音を聞きながら、所々に料理やさんがあったり、神社へ向かう道も楽しい。



貴船神社の鳥居の下から参道を見上げると、朱色の灯篭が石段の両脇に並び、緑葉の木々と相まって、日本独特の色、美しさを感じて、あぁ来てよかった!としみじみ。実際にその場に身を置くと、貴船の山のマイナスイオンというか、神聖な空気を全身で感じることができる。本当に風情がある、本当に絵になる風景。人もそれほど多くなかったのも幸いだったなと思う。


緑のトンネルと灯篭の間を、新鮮な空気を味わいながら石段を上っていくと、本宮に到着。本宮は思ったより小さく、もっと広いと想像していたので、ちょっと意外だった。この日は人も少なく、参道から本宮までのんびり上ることができ、ゆっくり参拝することができた。


参拝した後、水占みくじが有名なので、もちろん私はやってみることに。浮かび上がったおみくじの結果は、大吉。「願望は望みのままなり。人の言葉に惑うなかれ」。素晴らしい言葉ばかり!



せっかくまだ時間があるので、奥宮まで行ってみることに。旅館や川床が並ぶ通りをひたすら上っていき、まだ着かないのかなと思っているあたりで結社があり、そこを過ぎると一気に森の中を歩くような、木の陰で少しひんやりした空気の中を歩いていくことになるのだけど、どのような思いでこんな奥に社を作ったのだろう?と想像してみたくなる。しかし、貴船神社の由来など大雑把には予習はしていたけれど、そういうところが手薄いのは相変わらずで、もっと勉強してくればよかったと毎度の反省。




奥宮に入ると、そこは森をすっぽりくりぬいた中にある、という感じで、四方を木に囲まれて、木々の湿気を感じるような、神秘的な雰囲気。いろいろと謂れがある神聖な場所。ここはかつての本宮だったそうだ。



京都の奥座敷といわれる貴船。樹齢400年、1000年という自然と歴史を感じて、参拝し、散策できる日本の素晴らしい場所。一度は訪れてみるべき日本の名所。



貴船神社の後は、川床でのお食事が待っている!