パエリアはスペイン料理の一つだが、地方によって文化が異なるスペインにおいて、「パエリア」はバレンシア地方で「鍋」という意味で、その専用鍋を使うことによって、お料理の名前として「パエリア」がスペイン全土に広がったという。
今ほどスペイン料理のレストランが多くなかったころ、私が社会人1年目の時(おお、30年前だ!)、グルメな先輩方と一緒に行った、新宿・歌舞伎町にあるスペイン料理のレストラン、カサ・べリアで食べたパエリアが、私が初めて食べた本格的なパエリアだ。一般的なサフラン風味のパエリアにも感動したが、何より、初めてイカ墨のパエリアという食べ物を体験し、そのインパクトと美味しさに感動し、行けば必ずイカ墨のパエリアを注文したのを覚えている。
パエリアは専用鍋がないと作れないわけではない。フライパンや、Staubのお鍋でも作ることができるし、作り方もいろいろ。レシピを検索すれば、本格的な作り方もあれば、創意工夫をしたレシピもある。私は基本のパエリアの作り方がどういうものか知らなかったが、レシピを検索していて「オーブンで失敗知らず!パエリアの基本レシピ&簡単な作り方」というレシピを見つけ、試してみたところ、失敗することなく、本当に美味しかったので、パエリアを作るときは、このレシピで作っている。
このレシピは、最後は200度のオーブンで炊き上げるものなので、オーブンに入れられる鍋が必要だ。それで、たまたま、というわけではないが、あまり使っていなかった中華の両手鍋がこのパエリアにぴったりで、今ではこの中華鍋はパエリア作りには欠かせないものになっている。



私は、なぜか夏にパエリアを食べたくなる。今日の昼間の最高気温は35度! 暑いのに火を使うお料理だなんてと思うが、食べたい!という気持ちが勝ってしまう。
使う魚介はその日に安く手に入るもので、あとはレシピにある材料どおり。作り方もレシピに忠実に作ると、本当にうまくいく。このレシピを作られた前田未希さん、おいしいレシピを提供してくださって、どうもありがとうございます!

懐かしいカサ・べリア。訪問したのは、いずれも20代の時。このブログに書くにあたり、ググったらお店は健在だとわかり、嬉しくなった。今度行ってみようかな。